株式会社Koinobori

CASE 08 | 自動化を止めない

作り方:生成AIで作成動き方:プログラムが判断

自動化でいちばん怖いのは、
止まっていることに気づかないこと。

社内のMac miniで毎日動く約90の定時処理と社内 bot を、見張り役の仕組みで守っています。 直せるものは決まった手順で自動で直し、直したことは必ず報告します。

要点:株式会社Koinobori が自社で作った、自動処理の見張りの仕組みです。 社内の Mac mini で動く約90件の定時処理と4つの社内 bot を、9本の見張りが数分おきに確かめ、落ちていれば起動し直します。 エラーは、記録された瞬間に代表へ知らせる経路と、1時間ごとに見回して3つに仕分けてから知らせる経路の2通りで拾います。 判定も操作も、生成AIで作ったプログラムが決まった表に沿って行います。

定時処理
約90件
社内 bot は4つ
見張り
9本
数分おきに動く
自動操作
1日3回まで
同じ対象への上限
判断
決まりごと
プログラムが判断

WHY — なぜ作ったか

自動化は、増えるほど静かに止まる。

REASON 01

止まっても、誰も気づかない

自動処理は、動いているうちは誰の目にも触れません。止まったことに気づくのは、結果が届かないと困った誰かが言い出したときです。止まったことを仕組みのほうから知らせる形にしました。

REASON 02

直せるものは、決まった手順で

落ちたものを起動し直す、といった手順の決まっている対応は、人を待たずに自動で行います。人の判断が要るものだけを、人に回します。

REASON 03

直したことは、必ず報告

自動で直したときも、黙って直しません。何をしたかを必ず知らせるので、あとから「いつの間にか直っていた」にはなりません。

ARCHITECTURE — 構成

見張りと、見回りの二段構え。

落ちたものを起動し直す見張りと、エラーをその場で知らせる経路、1時間ごとに全体を見回す経路。三つの役割を分けて持っています。

1. 見張り(数分おき)

見張り役 9本

数分おきに動く見張り9本。bot の見張り4本と、土台の見張り5本。落ちていたら起動し直します。

bot・土台を起動し直す

2. すぐ知らせる

定時処理・bot が動く

約90件の定時処理と、常駐する社内 bot 4つ

エラーを記録する

処理が自分でエラーを書き残す

その場で代表へ通知

同じ内容は重ねて送らない

3. 見回り(1時間ごと)

1時間ごとに見回る

すべての記録から、エラーと、更新が止まった記録を探す

通知する前に3つに仕分ける

自動トリアージ(2026年8月19日から)

一時的なもの

→ 待つ

止まった疑いで、直し方が決まっているもの

→ 直して報告

それ以外

→ 人へ

役割の分け方:bot の生き死には既存の見張りが受け持ち、見回りは「定時処理の停止」と「一時的なものの見極め」だけを受け持ちます。同じ仕事を二重に持たない設計です。

TRIAGE — 3つの仕分け

知らせる前に、まず仕分ける。

1時間ごとの見回りで見つけたものは、通知する前に3つに分けます(2026年8月19日から)。

TYPE 01

一時的なもの

→ 待つ

混雑や時間切れなど。すぐには知らせず、次の回でもう一度確かめます。消えていれば黙って閉じ、2回続けて残っていれば本物として知らせます。

TYPE 02

止まった疑いで、直し方が決まっているもの

→ 直して報告

bot なら見張り役を1回呼びます。社外へ投稿しない取り込み処理なら、実行し直します。どちらも、何をしたかを必ず報告します。

TYPE 03

それ以外

→ 人へ

人が判断するものなので、そのまま通知します。自動では触りません。

SAFEGUARDS — 安全装置

直す仕組みが、暴走しないように。

  1. 1

    同じ対象は、1日3回まで

    同じ対象への自動の操作は1日3回までです。超えたら、それ以上は自動で触らず、人に回します。

  2. 2

    実行し直すのは、投稿しない処理だけ

    実行し直してよいのは、社内チャットなどへ投稿しない処理だけです。二重に投稿されるのを防ぎます。

  3. 3

    自動で直しても、黙らない

    自動で直したときも、何をしたかを必ず報告します。直ったように見えて実は何かがあった、を見逃さないためです。

  4. 4

    誤報を出さない

    エラーの即時通知は、そのエラーを出した処理自身が動いているときだけ送ります。動作の確認のために読み込んだだけのときは送りません。

  5. 5

    一時停止中は、見張りから外す

    わざと止めている処理は、止まった疑いの対象から自動で外します。止めているのに知らせが届き続ける、を避けます。

  6. 6

    何も無い日は、黙る

    知らせることが無い日は、何も送りません。通知が毎日届くと、本当に大事な1通が埋もれるからです。

HOW IT RUNS — 動くときの判断

作るのは生成AI、見張るのはプログラム。

判定も操作も、生成AIで作ったプログラムが決まった表に沿って行います。

以前は、コマンドから動かす AI をボタンで呼び、診断と修正をさせる仕組みを置いていました。ところが、そのログインが切れて、常に失敗する状態になりました。2026年6月28日にこの仕組みを撤去し、「何を見つけたら何をするか」を固定の表で持つ形に作り直しました。

見張りは、止まっているときにこそ動いてほしいものです。動くために別の仕組みの状態に左右される作りは、見張りには向かないと考えています。

判定のしかた すべてプログラム(生成AIで作成)

MORE

ほかの取り組みも、あわせて。

CASE 10 | もう1つの実例

取引先へ送る文面の下書きを、確認を頼む前に機械で一次チェックする仕組みです。

下書きの一次チェックの事例を見る →

生成AI・ローカルLLM構築支援

当社自身が運用している、ローカル LLM と業務自動化の実例を掲載しています。

事例の一覧へ →

経営者コラム

自社で AI や自動化を運用する中での、工夫や失敗を記録しています。

経営者コラムを読む →

※ 本ページは、当社が自社の業務のために作った仕組みの事例紹介です。

KOINOBORI ECOSYSTEM

私たちが運営するサイト